第四部

8月13日(金)


サヒナキャンプ場入り口から見た羊蹄山
 今朝は雨の音で目が覚めました。昨日の天気予報通りに雨が朝から降ってきたようです。ただ7時頃には雨は上がり、テントサイトからも羊蹄山が見え始めました。今日はサヒナに連泊なので天気が良ければ、ニセコアンヌプリを登ろうと思っていましたが、こんな天候なら止めた方が良さそうです。早々と登山中止を決めると、今日はニセコにある我が家の女性が好きそうなお店巡りをすることにしました。

 その前にまずは朝食です。今日は撤収の心配もないので、子供達の希望を聞いて朝からカレーにすることに。たださすがに普通のカレーを作るのは面倒なので、ニセコのセイコーマートにレトルトカレーを買いに行くと、このセイコーマートは回りの景観に配慮して、看板を小さめにしているようです。セイコーマートでセール品のカレーを買ってからキャンプ場に戻り、朝からボリュームたっぷりのカレーで満腹に。


ちょっと雰囲気が違うニセコのセイコーマート

天気は悪いけどニセコアンヌプリがくっきり

迷わずに「道里夢」さんに到着
 食後の休憩の後、キャンプ場でもらったニセコのガイドブックに出ている、蘭越町の焼き物ギャラリー「道里夢」へ向けてキャンプ場を出発。ニセコから昆布温泉を通りR5へ。R5を少し走って蘭越の街で右折し尻別川の橋を渡って10分ほどで「道里夢」さんへ到着。とても質素な外観ですがすぐに場所は分かりました。

 ギャラリーに入ると、とっても感じの良いオーナーの池田さんが笑顔で迎えてくれました。この池田さんはカヌーイストでもあって、数年前までは蘭越町から尻別川を河口まで何度かツーリングされているようで、カヌーの話などをゆっくりとしていたら、1時間ほど長居してしまいました。このギャラリーには可愛い動物の焼き物がたくさん陳列されていて、Keikoさんや子供達のヨダレの出そうなものばかり。


道里夢さんで購入した動物達

道里夢の池田さんと

 家族みんなで思い思いの動物達を購入し、楽しかった「道里夢」さんを出たのはちょうどお昼になっていました。今日の昼食は余市まで行って、新鮮な魚介類を食べようと思っていたので、蘭越からR5に戻り余市を目指します。でも蘭越から余市までは60kmくらいあって、1時間はかかってしまいそうです。往復で2時間、食事の時間を入れるとニセコに戻ってくるのは夕方になりそうな感じ。


味の時計台倶知安店
 倶知安まで来た時点で余市まで行くのはあまりにも時間が掛かりすぎるので断念することにしました。そうなると今日のランチはおいしいラーメンという事で、ニセコのガイドブックに出ている「味の時計台」の倶知安店に行ってみました。お盆のお昼時とあって店内はかなり混んでいて、待っている人もいるほどです。結局お店に到着してから、席に案内されるまでの待ち時間は20分ほどかかりました。

 ニセコのガイドブックには、お勧めのメニューとしてジャンボチャーシューメンが出ていたので、Keikoさんが注文。私はみそラーメンの大盛りを注文。子供達も好きなメニューを注文し出てきたラーメンは、チェーン店ながらなかなか満足のいくものでした。その中でもジャンボチャーシューメンは味も良かったですが、かなり視覚に訴えるものがありました。


迫力のジャンボチャーシューメン

なかなか美味しかったみそラーメン

餌をねだるキタキツネ
 「味の時計台」に満足すると、次は湯本温泉にあるガラスのギャラリーに行ってみることにしました。倶知安市街から道道58号で五色温泉を通り湯本温泉へ。湯本温泉の近くでは、道路で餌をねだるキタキツネを発見。かわいらしい顔で餌をねだれるとついあげたくなってしまいますが、ここは心を鬼にしてそのまま通過。

 湯本温泉に着いて、ガラスのギャラリーを探しましたが残念ながら見つけることが出来ませんでした。それならば、と次は蘭越町の海沿いにある「世界中の珍しい貝が500種類以上展示してあるシェルプラザ」に行ってみることにしました。この頃から雨は本降りとなり、ニセコパノラマラインを走っても展望は全く期待できません。ニセコパノラマラインから道道268号を通り蘭越町へ。ここからは尻別川右岸に沿って日本海を目指します。湯本温泉から約1時間かけて着いたシェルプラザに入ると、・・・・欲しくなるようなきれい貝が目移りするほどたくさん展示されている、と想像していた我が家の女性二人は無言となり、中で売っていたアイスを食べて早々にここを後にしたのでした。ただここで売られている蘭越アイスは値段も安くてなかなかお勧めです。


期待外れだったシェルプラザ

蘭越アイスはおいしかった

 帰りは尻別川左岸沿いの道道を走って蘭越市街に戻り、ここのAコープで夕食の買い出しの後、お楽しみの温泉へ。今日入る温泉はサヒナキャンプ場で割引券をもらった、昆布温泉にある立派なホテル「甘露の森」。「甘露の森」に到着すると、その立派さにビックリ。たぶん割引券が無かったら、気後れしてそのまま帰ってしまいそうなところです。勇気を出して受付に行くと、日帰り温泉なのに受け付けはとても感じが良く、気持ちよく大浴場へ。お風呂も大きく立派で、入ってヨカッタと心から言える温泉でした。


とっても立派な「甘露の森」の正面玄関

自動演奏ピアノもありました。

 温泉からキャンプ場に戻ると時間は夕方6時過ぎとなっていました。霧雨が降り続くなか、今日のディナーは北海道らしい寒さなので煮込みうどんです。暖かい煮込みうどんで体を温めると次はお楽しみの焚き火となります。ただ今日は雨の為直火の炉が使えずタープの下で焚き火台を使って、昨日キャンプ場で買った薪を燃やして楽しむことにしました。


フリースを着て煮込みうどんの準備中

今日の焚き火は焚き火台で

 夕食を食べて焚き火をしながらノンビリして、さあ寝ようとトイレに行きながら空を見上げるとビックリ!いつの間にか雨は上がり、空には満天の星空が!時間は10時近くになっていて子供達も寝た後でしたが、この星空を見せないわけにいきません。一度寝た子供達を起こして、チェアーをタープの外へ出すと、全員でスターウォッチングです。流星群のピークが昨日だったこともあって流れ星も何度も見られ、北海道最後の夜はとっても贅沢な夜になったのでした。

8月14日(土)


朝焼けに染まる羊蹄山
 明け方4時頃にトイレにおきると、朝焼けに染まった素晴らしい羊蹄山を見ることができて、北海道最後の日も最高の天気に恵まれそうです。今日は最初の予定ではサヒナを撤収し、そのまま小樽に向かうつもりでしたが、昨日ニセコアンヌプリに登れなかったので、予定を変更して1時間ほどで登頂可能なニセコイワオヌプリを登ってから小樽に行くことにしました。

 キャンプ場を10時に出発し10時半から登山開始、12時に山頂へ到着し2時には下山し小樽に向かい、3時半に小樽到着、という計算です。朝食でご飯を多目に炊いて、山頂で食べるおにぎりを作り登山の準備は完了。私達が撤収を始める頃、子供達はサヒナキャンプ場をカメラを持って取材に出かけました。

子供達が撮影してきたサヒナキャンプ場で出会える景色、動物達

管理棟前で販売されている野菜類

管理棟の上から見た羊蹄山

昆布岳

ニセコアンヌプリ

管理人さんの愛犬「クライネン」

とっても毛並みのきれいなウサギ

快適だったサヒナキャンプ場を出発
 取材から帰ってきた子供達は、撤収のときもテントサイトから荷物を運んでくれて、撤収もオートサイトと大差ない時間で完了。最後に管理人さんにご挨拶してから、とっても快適だったサヒナキャンプ場を後にしたのは、予定よりも30分遅れの10時半頃となっていました。

 今日登山するニセコイワオヌプリの登山口は、五色温泉の駐車場脇から出ています。サヒナを出発してニセコパノラマラインを通り、湯本温泉で右折し道道58号で五色温泉へ。五色温泉の駐車場に到着すると、これから登るイワオヌプリの別名硫黄山と言われる、土色をした象徴的な山頂もクッキリと見る事ができて、これからの登山に期待が膨らんできます。


これから登るイワオヌプリをバックに

道路を挟んだニセコアンヌプリ

 駐車場脇のハイキングコースに入ると、背を縮めないと歩けないような、木が生い茂るうっそうとした場所となります。何か熊でも出てきそうなので、熊鈴が無い我が家は口笛を吹いたり、大きな声でしゃべりながら、イワオヌプリ登山がスタート。登山ポストまで登ると展望が開け、五色温泉全体を見渡すことができます。登山ポストを過ぎると、とてつもなく段差の大きい階段を登っていきます。これが結構キツく横のスロープを登った方がラクなほど。


登山ポストから見た五色温泉

すごい段差の階段

 すごい段差の階段を登ると、登山道は林の中をノンビリと登っていくようになり、木陰の中を快適なトレッキングに気分は絶好調。と思ったら、しおりの瞳には開聞岳に続いて涙がポロポロ。何が起きたのか聞いてみると、登山道に張り出した太い枝に思い切り頭をぶつけたようです。開聞岳の時みたいに「もう登りたくない!」という事でなくてヨカッタと思いながら、しおりをみんなで慰めて山頂を目指してトレッキングは続きます。


木漏れ日の中快適なトレッキングは続く

太い枝に頭突きしたしおり

廃道との分岐にて
 登るほどに徐々に展望が開けて行って、イワオヌプリの山頂もすぐ近くになってきました。空を見上げると抜けるような青空で、空気もとても澄んでいて、山を歩いていてこれほど気持ちが良い事は滅多にないほどと言っていいでしょう。歩き始めて30分ほどで廃道との分岐に到着。ここには木のイスもあるので、ここで休憩することにしました。

 廃道との分岐を過ぎると、登山道はまた木々の中をゆっくりと登っていくようになります。木漏れ日の中を気持ちよく登っていくと、じきにニトヌプリとの分岐に到着。ここまで登ってくるとイワオヌプリの山頂は目の前に迫ってきました。


木陰の中、山頂を目指す

目前に迫ってきた山頂

 ニトヌプリとの分岐を過ぎて数分歩くと、登山道は雰囲気が一変し、ガレ場の急坂となります。ここまで来ると、山頂までもう一頑張りです。ガレ場を登り始めると展望が開けて、抜けるような青空の下素晴らしい景色を見ることが出来て登る苦労など忘れてしまうほど。


ガレ場の急坂を頑張って登る

ここまで来ると視界が開けてきました

 ガレ場を頑張って登ると火口の縁に到着。ここで登山道は二手に分かれ、山頂を通って1周回れるようになっています。山頂に早く立ちたいなら最短距離を登る右のルートですが、我が家は左のルートを選択。火口の中を通って尾根を登り始めると、眼下には大池の姿が見えて、さらにその向こうには日本海が広がっています。


火口の中の独特な感じを歩く

大池の向こうに広がる日本海

最後のガレ場を頑張って登る
 尾根上のガレ場を登り、一度下った後に山頂に向けての最後の急坂が待っています。白い砂と岩のゴツゴツとしたイワオヌプリ独特のガレ場をはいつくばるように登ると、いよいよ山頂はすぐそこのはず。登りながら空を見上げると、見たこともないような青空。昨日の満天の星空そのままの空気の澄み具合が続いてくれているようです。

 最後のガレ場を登ると、山頂から北西に200mほどの尾根に到着。でもここまで来るとほぼ山頂に登ったといっても良いでしょう。ここに到着したのが12時半。登り始めて約1時間半で登り切りました。登り切って周りを見渡すと、西の方角には積丹半島、岩内の町並み、そしてその向こうに広がる日本海の絶景が広がり、その景色の素晴らしさは言葉に出来ないほど。東を見ればニセコでは最高峰となるニセコアンヌプリの堂々とした姿を見ることができます。


やっとで登ったゾー!

積丹半島と日本海がくっきり

 ここでお楽しみのランチタイムです。ちょうどいい岩陰を見つけて、サヒナキャンプ場で握ったおにぎりを頬ばると、これがとっても「ウマイ!」。さらにサヒナキャンプ場で汲んできた水で沸かしたコーヒーも、インスタントながら最高のおいしさでした。やっぱり山頂に行ったら、「コンロを出してコーヒー入れる」は必須のアイテムと言えるでしょう。


山頂でコーヒー沸かす、これ最高!

山頂でくつろぎのひととき

 お腹も一杯になって満足すると、本当の山頂に向かって出発。歩き出すと雲に隠れていた羊蹄山も姿を現してくれました。羊蹄山に満足するとイワオヌプリ山頂(標高1,116m)へ。山頂の立て札の前では、もちろんお決まりの記念撮影となります。


姿を現した羊蹄山

イワオヌプリ山頂にて

 山頂からは行きとは違う、火口の縁へまっすぐに下りる最短コースで下っていきます。かなりの急坂に山を登り慣れていない、Keikoさんはおっかなびっくり・・・


山頂直下の急坂を下る

ファイト〜、いっぱ〜つ!

 火口の縁まで下り、その先のガレ場も順調に下るとヌトヌプリとの分岐に到着。不思議な事にこの分岐に立っている大きな案内表示に行きは気がつかなかったようです。分岐を過ぎると木立の中の登山道を快適に下り、登りで休憩した廃道との分岐に到着。下りもここで一休みとなりました。


登りでは気づかなかった案内板の前で

廃道との分岐に到着

 休憩時に水分を補給して廃道との分岐を出発。木立の中の登山道を、道に張り出した枝に注意しながら下っていくとじきに視界が開け、急な段差のある階段へ到着。行きは登るのに苦労しましたが、帰りはピョンピョンとジャンプするように楽しく下ると登山ポストに到着。眼下にはミストラルを止めてある駐車場も見えてきました。


急な階段をジャンプしながら下りる

登山ポストから見た駐車場

花畑の駐車場に到着。
 登山ポストを過ぎ木立の中を数分歩くと、ゴールの五色温泉よりちょっと北にある花畑の駐車場に到着。ここで時間は2時半になっているので、下りにかかった時間は約1時間でした。子供連れでも登り1時間半。下り1時間で登れて天気が良ければ、素晴らしい景色が見られるニセコイワオヌプリは、ファミリーで登る山としてはかなりお勧めだと思います。

 往復2時間半歩きましたが、それほど疲れを感じることもなく、大満足のうちにニセコイワオヌプリ登山が終了し、3日間滞在したニセコを後にすることに。ニセコを後にして向かうのは、我が家の女性達と正樹が楽しみにしている小樽です。ニセコからR5で銀山へ。ここから道道とR393で小樽に入る予定です。途中の赤井川村では、ソフトクリームがおいしいとツーリングマップルに紹介している山中牧場に寄ってみました。ソフトクリーム250円はちょっと高いですが、出てきたソフトクリームはコクがあってバツグンでした。ここには子牛もいて子供達は大喜び。


最高においしかったソフトクリーム

かわいい子牛ちゃんもいます。

石狩湾の向こうに見える雄冬岬
 山中牧場を出発しR393を小樽に向けて走っていると、道路から見る景色にビックリ。なにしろ石狩湾の向こうに雄冬のあたりまでくっきりと見えています。これは毛無山展望台に寄るしかない!と思って毛無山展望台に行ってみると、3日前とは全く違って、澄んだ空気のおかげで、すばらしい景色が目の前に広がっていました。

 毛無山からは転がるような急坂を駆け下りて、小樽運河の近くにある有料駐車場に到着したのは4時半頃となっていました。予定より1時間遅れですが、目的の北一硝子は6時まで営業しているので、まだ時間は十分あります。北一硝子のたくさんある店舗を見ていて、気がつくと時間は早くも5時半。早く買うものを決めなくては、と焦るしおりと一緒にお店を見て回り、閉店ギリギリでようやくきれいなオルゴールを購入。買い物が終わると小樽運河までお散歩です。


お待ちかねの小樽でのショッピング

小樽運河を散歩中

小樽運河と、きれいな夕焼け
 しおりもKeikoさんもまだ買い物をしたそうな感じなので、小樽運河を歩いて、今度は運河工芸館に行ってみました。歩いていると今日の天気を象徴するようなきれいな夕焼けが。北海道最後の日にもきれいな夕焼けを見ることができて今回の北海道旅行が本当に天候に恵まれたことを象徴しているようです。運河工芸館に着くと営業時間は夜8時までとなっているので、ゆっくりとガラス製品を見ることができました。これで小樽でのショッピングはみんなの満足顔と共に終了。

 敦賀に上陸後の事を考えて、小樽にある去年も使ったセルフのGSでミストラルのお腹を一杯にしてあげると、次はお楽しみのディナーです。今日はウィングベイ小樽にある回転寿司屋さんの「海天すし」に行くことにしていました。ウィングベイの駐車場に車を止めて、お楽しみの回転寿司屋さんに行くと、かなりの人が待っています。受付で名前を書いて待つこと30分くらいで、ボックスシートに案内されると、いきなりたくさんの皿を取ってすごい勢いで食べる我が家・・・


ウィンベイ小樽内にある海天すし

特においしかった、ネタが大きいサーモン

 ネタが大きいサーモンが特においしかったですが、他のネタもさすが北海道の回転ずし店だと納得できるおいしさでした。お腹が一杯になると時間は9時ちょっと前。ウィングベイ小樽に入っているスーパー「ポスフール」が9時閉店なので、急いでフェリーの中で食べる明日の朝食と昼食、そしてビールとおつまみを閉店ギリギリの投げ売り価格でたくさん買い込み、最後に六花亭でバターサンドを買って、ウィングベイ小樽での全ての目的は終了。ウィングベイを出るとすぐ近くにフェリーターミナルに停泊している、就航したばかりの新日本海フェリー「あかしあ」が見えたので、我が家の乗るフェリーは苫小牧東港の「すいせん」なのに、小樽フェリーターミナルに行ってみました。去年までは夜便が無く夕方6時で閉館していた小樽のフェリーターミナルも、舞鶴便が夜発着となったので夜9時でも活気にあふれていました。


活気あふれる小樽フェリーターミナル

7月に就航したばかりの「あかしあ」

 このまま「あかしあ」に乗りたいな〜、と思いながら、フェリーの写真を撮った後で、楽しかった小樽を後にしたのは9時を過ぎていました。小樽からは札樽道、道央道を通って苫小牧東港へ。途中札樽道から見た札幌の夜景は本当にきれいで、本当に最後の最後まですばらしい景色に恵まれた旅行だったことを実感しました。


近づいてきた、今から乗船する「すいせん」
 札幌を過ぎるとガラガラの道央道を順調に走り、苫小牧東JCで暫定で無料開放している日高道へ。日高道を厚真ICで下りると今から乗船する、新日本海フェリー「すいせん」が遠くに見えてきました。結局苫小牧東港に到着したのは、夜10時半頃だったので小樽から1時間ちょっとで到着です。

 やっぱり「すいせん」は一番いいな〜、と近くでパシャパシャ写真を撮影してからフェリーターミナルへ。すでに徒歩客の乗船は始まっているので、乗船口でしばしのお別れです。エスカレーターで登っていくみんなを見送ると、あとは一人でポツンを車に戻り乗船を待つことになります。


照明を浴びて輝く「すいせん」

乗船口でしばしのお別れ

 一人で車に戻り乗船を待っているのですが、この時は結構退屈なものです。でも今日はミストラルの横にいる「すいせん」まで遮るものがなく、大好きな「すいせん」をぼーっと見たり写真を撮っていたら、かなり退屈しのぎとなりました。そんな事をしているうちに、予想より早く乗船の順番が回ってきて11時過ぎには車両甲板へ乗船となりました。車を止めたのが出口にほど近い場所なので、敦賀港でも待たずに下船できそうです。


大好きな「すいせん」のファンネル

出口の近くにバックで駐車

 家族の待つ1等4人洋室に行くと、Keikoさんとしおりは既に風呂に入ってノンビリしていて、正樹も一人で風呂に入りに行った後でした。私も急いで大浴場に行って、すごく混んでいる大浴場でさっと汗を流すと、お楽しみのビールで乾杯です。もちろん最初の1本はフェリーの売店で買った「サッポロクラシック」。乾杯しようとしていると、「すいせん」は汽笛とともに苫小牧東港を離岸していきました。


汽笛と共に北海道を出航した「すいせん」

フェリーに乗ったら、やっぱりコレ!

 大好きなフェリーでおいしいビール、そして閉店間際のスーパーで買ったおいしいつまみと、北海道を離れてしまった感傷を胸に、北海道での思い出話を家族みんなでしてから、1時前に夢の中に入っていきました。

8月15日(日)


朝日を浴びて飲むビールもウマイ!
 快適なベッドで目覚めたのは7時過ぎで、窓の外を見れば今日も天気は良さそうです。今日は夜8時15分の敦賀港入港までは「すいせん」の中でノンビリできます。家族がまだ起きないうちから、ビールをプシュ!朝からビールを飲んで、夏休み最後の一日はご機嫌なうちにスタートしました。朝からビールを数本飲むと、起きたばかりというのに気持ちよい眠気が。家族が起き始める頃、私はビールの酔いにまかせて朝寝に入るのでした。
 気持ちの良い朝寝から覚めたのは「まもなく右舷側に苫小牧へ向かうすずらんとすれ違います」という放送が入った時でした。我が家の部屋がちょうど右舷側なので、部屋から「すずらん」が見えるはずです。部屋の窓から前方を見ると、「すずらん」が近づいてくるのが見えてきました。高速船同士のすれ違いなので、車のすれ違いのようにあっという間に「すずらん」は目の前を通り過ぎていきました。
苫小牧へ向かう「すずらん」

まっすぐな軌跡を残して進む「すいせん」
 「すずらん」とのすれ違いを見終わると、去年までは11時頃から船内で「ジャンケン大会」などのイベントがあったはずなので、案内所前まで言ってイベントの案内を探してみましたが、それらしき案内は貼りだして無く、残念ながらなくなってしまったみたいです。そのまま案内所の前の階段を登り、「すいせん」で唯一外に出られる一番後ろのデッキに出てみると、青空の下で順調に航海を続ける様子がよく分かります。
 部屋に戻るとランチの時間です。ランチも昨日小樽で買ったお寿司やパンなどをつまみにもちろんビールをグビッ!ランチを食べ終わり部屋でノンビリしていると、「2時からジャンケン大会を始めるので、参加希望者は案内所前までお集まり下さい」との船内放送が。無くなったと思ったイベントは午後に変わったのでした。もちろん家族全員で参加しようと案内所の前にいくと、すでにたくさんの家族連れがイベントが始めるのを待っていました。
これからお楽しみの「ジャンケン大会」

子供達の前でお話する事務長さん
 ジャンケン大会が始める前に「すいせん」の事務長さんが子供向けに、いろいろ船の事についてお話してくれましたが、この話は船好きな私にとって興味のある話ばかり。子供よりも真剣に聞いてしまいました。ちなみに事務長さんがお話ししてくれた内容とは、「苫小牧から敦賀まで使用する重油はドラム缶で750本」とか「すいせんは重油1リットルで5mしか進まない」などです。
 とってもタメになるお話を聞いた後は、お楽しみのジャンケン大会です。まずは子供達から開始となり、二人一組となって勝ち抜いていく方式でした。正樹が3回ほど買って商品をゲット。子供が終わると次は大人の番です。去年一番勝ち残ってワイングラスをもらった私でしたが、今回は1回戦負けで商品はナシ。Keikoさんが2回買って絵はがきをゲットしました。
4回戦まで進出した正樹(右の正面)

 ジャンケン大会が終わると、「すいせん」の船長さんの制服を着て記念撮影をさせてもらいました。子供だけということでしたが、最後は「大人もいいですよ」と言ってくれたので、家族全員が船長さんの制服を着て記念撮影することが出来て、楽しい船旅の忘れられない記念となりました。


敬礼して将来は、船乗りかな?

制服を着てニッコリ

「すいせん」の正面に見えてきた越前岬
 イベントが終わり部屋に戻ると、時間は3時になろうとしていました。この頃になると船の左舷側には能登半島がくっきりと見えています。さらに3時半頃には福井県の越前岬が正面に見えてきて、いよいよ楽しかった旅行も終わりが近づいていることを実感させられてちょっぴり寂しい感じ。部屋でおやつなどを食べていると、あっと言う間に4時半となり、ここで自宅に帰ってすぐに寝られるように、大浴場へ行って汗を流してきました。

 風呂から帰るとお楽しみのディナーです。毎年ディナーは「すいせん」のレストランで食べていて、これがこの旅行で最後のお楽しみなんです。「すいせん」のレストランにもミニ海鮮丼はありましたが、Keikoさん以外は別のメニューを注文し、みんな揃って「いただきま〜す。」


「すいせん」のレストラン入り口

早く食べたいな〜

 夕食に満足して部屋に戻ると、西の空にきれいな夕日が。昨日の小樽でもきれいな夕焼けが見られて、今日はフェリーの中で最高の夕日が今、目の前で沈もうとしています。本当にこんなに夕日に恵まれた年は記憶にありません。終わりゆく一日と、同じくまもなく終わってしまう、我が家の旅行をダブらせながら、シンミリと部屋の窓から夕日を見つめていたのでした。


部屋の中にもきれいな夕日が差し込む

旅の終わりにも最高の夕日が

 日が沈むと時間は夜7時。あと1時間ほどで「すいせん」は敦賀港へ入港となります。我が家も入港に備えて荷物をまとめ車に戻る準備をしていると、じきに車両甲板開放のアナウンスがあり、とうとう快適だった1等船室を出る時間が来ました。忘れ物がないか最後のチェックをして、案内所横で下船券を係の人に渡して車両甲板へ。出口に近いミストラルに戻ると、「すいせん」は定刻の8時15分に敦賀港へ着岸。出口に近いとは言いながら15分ほど待たされた8時半頃に、1週間ぶりに本州へ上陸となりました。


定刻に車両のゲートがオープンを開始

1週間ぶりに本州へ上陸〜。

 敦賀へ上陸すると脇目もふらずに北陸道の敦賀ICへ。そのまま北陸道に乗って米原JCで名神に乗り換え、小牧から東名に入って三ヶ日ICへ。途中一宮あたりで渋滞の情報が出ていましたが、我が家が通過する頃には渋滞も解消し、全く渋滞に会うこともなく三ヶ日ICへ到着。あとは走り慣れた道を快調に走って、10日ぶりの自宅に帰り着いたのは敦賀を出発してちょうど2時間半が経過した11時ちょうどとなっていました。ここで我が家の8年目となった北海道旅行は無事に終了したのでした。

旅が終わって

 今年の北海道は天候に恵まれ、今までにないほど充実した北海道旅行となりました。思い返すと素晴らしい思い出ばかりで、何が一番良かったかなんて聞かれてもたくさんありすぎて答えようがない程です。そのような北海道旅行でしたが、最初の目的の一つが泊まったことのないキャンプ場に全て泊まること、でした。特に楽しみにしていたのが、富良野の「星に手がとどく丘」とニセコの「ニセコサヒナ」。二つのキャンプ場に実際に泊まってみると予想以上に素晴らしく、今までのキャンプ場に対する考えが変わってしまうほど、衝撃的に素晴らしいキャンプ場でした。キャンプ場以外でも初めて2艇でツーリングをした釧路川の湿原部も素晴らしかったし、おいしい料理もたくさん食べることができました。フェリーの予約が始める6月初めには、今年は北海道に行かなくてもいいかな、と思っていましたが今は本当に北海道に行って良かった!と思っています。去年は7年目の北海道から帰ると、毎年の北海道旅行が少し目的を失いつつあるかな、と思っていました。しかし今年の北海道が終わると、また来年も行きたい!と痛切に思っています。最後に北海道でお会いした皆様、そして素晴らしいスペアタイヤラックを作って頂いたマジコさん、そしてこのレポを最後まで読んできた頂いた皆様、本当にありがとうございました!

おしまい

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