新日本海フェリー「らいらっく」乗船記(2004年8月)
8月7日(土)
前日に静岡を出発した我が家は、新潟と長野県境で車中泊をし、新潟港近くのガストで朝食を食べた後で新潟港に9時半に到着。
![]() 末広橋から見た「らいらっく」 |
フェリーターミナル手前の末広橋からは、これから乗船する新日本海フェリー「らいらっく」の大きな船体を見ることができます。道路案内に沿って新潟港フェリーターミナルに行ってしまうと、末広橋より南側にある山の下橋を渡ってしまいフェリーを見ることができないので、我が家は必ず末広橋を渡って行くようにしています。(しかもこちらの橋の方が近道です。) |
| フェリーターミナルに到着すると、すぐに駐車場の係員に従って乗船者用の駐車場に車を止めて、車検証と旅行会社のクーポン券を持ってフェリーターミナルの窓口で乗船手続きをする必要があります。(今回は予め東京予約センターで乗船手続きを終了して、乗船券を持っているのでその必要はありませんでした。) | ![]() 新潟港フェリーターミナル |
新潟ではフェリーの出発が午前中で、約1,000人もの乗船客が朝8時から一斉に乗船手続きをするので、かなり窓口が混雑してひどい時は1時間ほど時間がかかる事があります。なお新日本海フェリーを往復使う場合は、帰りの乗船手続きも往路の港で出来るので、帰りのクーポン券も忘れずに持っていく必要があります。
![]() この用紙に記入して窓口に提出 |
![]() これはかなり空いている方です。 |
乗船手続きが終わるとあとは乗船時間を待つだけです。今日の乗船時間は乗用車が9時半。徒歩客が10時で我が家が到着したときには、すでに乗用車の乗船が始まっていました。車で30分ほど時間を過ごした後、徒歩客の乗船が開始。ここで私以外の家族3人は、フェリーターミナル2Fの乗船口へ。ここでチケットの半券を係員に切り取ってもらい、エスカレーターに乗って3Fへ登り、ここからタラップを渡って船内へ。
![]() 乗船口で係員に乗船券を提示 |
![]() タラップを渡って船内へ |
![]() らいらっくの案内所 |
船内に入ると2等寝台以上の等級を利用する場合は、案内所でチェックインをする必要があります。我が家が今回利用するのは1等洋室4人部屋なので、案内所でチケットを見せるとルームキーを渡してもらい、部屋の場所を教えてくれます。 |
1等洋室4人部屋は案内所より1階上にあるので、案内所前にあるモニュメントの裏にある階段を登り4Fへ。船室がある通路に入ると両側に1等洋室の扉が並んでいますが、進行方向向かって左側が1等洋室2人部屋。右側が1等和室3人部屋と1等洋室4人部屋となります。(今回利用する1等4人部屋はフェリーの右舷側なので、通路からみた部屋の配置はこのようになりますが、左舷側を利用する場合は逆になります。)
![]() 案内所前のモニュメント |
![]() 1等船室の並ぶ4Fの通路 |
この通路の左側にある1等洋室二人部屋は我が家も何回か利用したことはありますが、窓はあるものの窓から見えるのは反対側にある部屋の窓なんです。フェリーに乗って1等を利用するのに、窓から海が見えないのはかなり残念なことです。お盆時期などここしか取れなかった、というなら仕方ありませんが、空いている時期なら海の見える和室にするとか、ちょっと奮発して特等Aルーム(特等Aにはプライベートテラスまであります。)にすべきだと思います。ちなみに我が家が利用する1等洋室4人部屋は、窓の外に通路はあるものの海はしっかりと見ることが出来ます。
![]() 窓から海が見えない1等ツインルーム |
![]() 窓から海が見える1等4人部屋 |
Keikoさんと子供達が部屋に入り早速窓から外を見ると、乗船を待つミストラルも見ることができたようです。今日の部屋はフェリーの進行方向右側の部屋なので、出航しても窓の外から陸を見る事ができるはずです。そうこうしているとミストラルの乗船の順番となり、係員の人にチケットを渡しスロープを登って船内へ。
![]() ようやく乗船の順番が回ってきました。 |
![]() スロープを登って2Fの車両甲板へ |
![]() 出入り口に背を向けた位置に駐車 |
車両甲板に入るとミストラルを駐車したのは、車両出入り口に背を向けた場所なので、下船するにはかなり待たされそうな所でした。車の中から車載冷蔵庫などを取り出し、車の間を他の車にキズを付けないように慎重に歩いて客室入り口へ。 |
車両甲板のある2Fから案内所のある3Fには、狭い階段もしくはエレベーターで移動します。今回はちょうどエレベーターが上に行ったばかりなので、重い冷蔵庫を持って階段を登り3Fへ。3Fの案内所前に行くと船員の方がチケットを見て部屋の場所を教えてくれました。
![]() フォワードサロンから見た日本丸 |
重い冷蔵庫を抱えて4Fに上がり、通路を歩いてようやく家族の待つ1等4人部屋に到着。ここで乗船前に「らいらっく」の前方に見えていた、帆船日本丸を見に行くと予想通り、日本丸を目の前に見ることが出来てかなりトクした気分。 |
日本丸に満足するとお次はお楽しみの乾杯です。もちろん最初の一杯は北海道限定発売の「サッポロクラシック」ということで、4Fにある売店に買い出しに。売店前にはカフェもあって、たくさんの人たちが軽食や飲み物を食べて、テレビを見ながらくつろいでいました。
![]() らいらっくの売店で買い出し |
![]() たくさんの人で賑わうカフェ |
ビールを買って部屋に戻ろうとすると、売店の目の前にある大浴場にのれんが掛かっています。大浴場の入り口には、浴場の開放時間は14時から、となっていますが風呂から出てくる人もいたので中を覗いてみると、風呂は開放されていて入ることができそうです。これはビールの前に風呂へ入るしかない!とすぐに着替えを持って大浴場へ。
![]() サッポロクラシックで乾杯! |
この時間に開放されていることが知られていないためか、大浴場はガラガラ状態で、サウナでたっぷりと汗を流し、大きな浴槽にノンビリ浸かっているとちょうど出航時刻となり、らいらっくは汽笛と共に新潟港を出港しました。新潟港で手を振る係員や見送り客に、恥ずかしながらも大浴場から手を振ってから大浴場を後に。部屋に戻るとお楽しみのビールで乾杯です。 |
この1等4人部屋は部屋に入ると両側に2段ベットがあって、その奥の窓の手前に2畳ほどの小上がりがあります。この小上がりは洋室でありながらクツを脱いで、足をのばしてくつろげる和室のようなスペースなので、部屋自体はそんなに広くないもののものすごく快適です。もちろんここにはテレビやビデオも完備していて、さらに電気式のポットもあるので、インスタントコーヒーを持ち込めば部屋でいくらでもコーヒーが飲めるのです。(大きめのカップも持っていくとさらに便利です。)
ビールを飲んで楽しい会話をしていると、出航から1時間半ほどで新潟沖に浮かぶ粟島を通過。ちょうどフェリーの右舷側に見えるので、部屋の窓からもくっきりと、その姿を見ることが出来ました。
![]() 1等4人部屋の小上がり |
![]() 部屋から見た粟島 |
今日は会社の同僚でバイク仲間でもある、こうへいさんも同じフェリーなので、一緒にビールを飲み続け、とても口には言えないほどのたくさんの空き缶が出たところで船内の散歩に出かけました。フォワードサロンに行ってみると、真っ青な空とさらに青い海に向かって進んでいくフェリーがすごく良い感じ。次に船尾のデッキに出てみると今度は、まっすぐに後方へ伸びているフェリーの軌跡がこれまたすごく良い感じなのです。
![]() 青い空、青い海に向かって進む |
![]() まっすぐに伸びたフェリーの軌跡 |
散歩から帰るとビールの酔いがほどよく回り、ここで昨晩は車中泊で寝不足気味の私は昼寝タイム。こうへいさんも2等寝台に戻って昼寝となりました。
![]() らいらっくの2等寝台室 |
2時間ほどの昼寝をして目が覚めたのが夕方の5時半すぎでした。この時間になると次のお楽しみは、らいらっくのレストランでのディナーです。7時前にレストランに行くと混みそうなので、6時すぎにレストランに行くと事にして、まずは2等寝台で寝ているこうへいさんを正樹と二人で起こしに行くことに。2等寝台の部屋に入り、周りの人に気遣いながらこうへいさんを起こすと、5人で4Fの船尾側にあるレストランへ。 |
売店とカフェの前を通りプロムナードに出てみると、窓から西日が射し込んできています。この分だとフェリーから水平線に沈むきれいな夕日を見ることが出来そうな感じ。レストランの入り口に行くと、想像していたよりは空いているので、これなら待たずに席に座れそうです。
![]() 西日が射し込むプロムナード |
![]() らいらっくのレストラン「タヒチ」入り口 |
レストランに入ると我が家のお勧めメニュー「ミニ海鮮丼」を見つけて、すかさず全員がトレーの上へ。このミニ海鮮丼は価格は580円ながら、鮭やいくらがたっぷりと乗っていてすごく美味しいのです。ミニ海鮮丼ともう一品ずつトレーに乗せ、ビールを2本忘れずに頼むと家族4人で5,000円弱でした。6人掛けのテーブルがタイミング良く空いたので、全員同じテーブルに座ることが出来て、みんな揃っていただきま〜す。
![]() ミニ海鮮丼580円也 |
![]() 思っていたより空いていたレストランにて |
ビールを食べながら楽しくディナーを食べていると、左舷側の窓から今にも沈もうとしている夕日が。食事の途中ですが、夕日大好きのKeikoさんが後方のデッキに出て夕日ウォッチングを開始。動いているフェリーと水平線の向こうに沈む夕日。船旅でしか見ることが出来ない非常に贅沢な時間です。我が家も毎年フェリーに乗っていますが、これほどきれいな夕日を見ることができたのは、4年ぶりくらいでしょうか。
![]() 海に写った夕日が素晴らしい |
![]() もうすぐ沈む〜 |
おいしい料理と素晴らしい夕日に満足して、部屋に戻ると夜7時を過ぎていました。部屋に戻ってくつろいでいると「もうすぐ新潟に向かう同型船のゆうかりと行き交います。」との船内放送が入り、もちろん左舷側のプロムナードへ。フェリー同士の行き交いは昼間は何度も見たことはありますが、夜は初めてなのでワクワクしながら待っていると、照明を着けたゆうかりの姿を発見。昼間とは違って真っ暗な海の中で、照明を点けながら進むゆうかりの姿もなかなか素晴らしいものでした。ゆうかりの姿に満足し、部屋に戻ろうと歩き出したら、カフェのメニューのソフトクリームに吸い寄せられるようにカフェの中へ。
![]() 新潟へ向かう「ゆうかり」 |
![]() ソフトクリームにつられてカフェへ |
250円のソフトクリームはなかなかのお味で、カフェにあるテレビを眺めながらゆっくりと味わい、部屋に戻ると時間は8時半。この航路は小樽到着は4時10分とすごく早く、3時の船内放送で起こされてしまいます。北海道に到着するとすぐに宗谷岬まで走らなくてはならないので、このあたりでフェリーの快適なベッドで就寝することになるのでした。
8月8日(日)
まだ夜中とも言っていい朝3時の「皆様おはようございます」という船内アナウンスで目が覚めました。窓の外を見るともちろん外は真っ暗。ただ海の向こうに北海道の灯りがチラホラと見えています。確かに朝4時に小樽に到着すると、かなり行動範囲は広がりますが、もう1時間くらい寝ていたい!というのが率直な感想です。でもこればかりは仕方ありません。
![]() 部屋の時計はまだ3時18分! |
![]() 海の向こうには北海道の灯りが |
子供達を3時半に起こし、荷物を片づけていると時間は4時10分前。窓の外を見ると見覚えのある小樽フェリーターミナルはすぐそばに見えていました。「車両甲板を開放致しました」という船内放送が4時ちょうどに入ると、我が家も快適だった1等4人部屋を出て案内所前へ。案内所前には下船を待つ乗船客達でごったがえしていました。
![]() 目前に迫ってきた小樽フェリーターミナル |
![]() 下船客でごった返す案内所前 |
車両甲板入り口で係員の人に下船券を渡し、階段を下りて2階の車両甲板へ。下船の時は同乗者も車に乗って下船できるので、乗船時は別々だった家族も下船時は4人が一緒にミストラルに乗車。ミストラルに乗車してしばらくすると、らいらっくは定刻通りに小樽港へ接岸し車両ゲートが開くと、出口に近い車から順次下船が開始されます。ただ最初の予想通り、我が家の駐車した場所へ下船の順番が回って来るのにはかなりの時間が掛かり、車両ゲートからスロープを下って北海道に上陸したのは、外が明るくなり始めた4時40分でした。北海道に上陸すると早起きしたご褒美とばかりに日本海から昇る素晴らしい朝日を見ることが出来るのが、この航路の良いところかもしれません。
![]() 明るくなり始めた4時40分に北海道へ上陸 |
![]() 日本海から昇る見事な朝日 |
船旅が終わって
今回乗船した新潟→小樽航路は夏の時期の所要時間は16時間40分。長距離フェリーに乗ったことのない人は、かなりの長時間を思われるかもしれませんが、実際に乗ってみると実にあっけなく16時間40分は過ぎ去っていってしまいます。それほどこの航路は快適で、乗っていて楽しいと思います。台風や冬の時化たときに乗るとかなり揺れてつらいかもしれませんが、夏の時期ならよほど運が悪くなければ気分が悪くなるほどゆれないはず。揺れなければ動くホテルに乗っているようなものなので、船旅を楽しめることは間違いないと思います。下船するとすぐに「また乗りたい!」と思わせてくれる新日本海フェリー。いつまでも今のようなサービスを続けて欲しいと心から願っています。
おしまい。