新日本海フェリー「しらかば」乗船記(07年8月18日)

 11年目となる夏の北海道旅行の最後に待っているのが、9年ぶりの乗船となる新日本海フェリー「しらかば」の船旅。毎年敦賀直行便の1等で帰るのが定番となっていましたが、今回は苫小牧→新潟のスイートルームを予約してあるから、夏の北海道旅行の最後のお楽しみとなっていました。そんな事でかなり楽しみにしながら、無料の日高道を走って遠くに見えてきたフェリーしらかばにこれから始まる船旅に期待しながら、フェリーターミナルへ。ここでいつもの位置からフェリーの写真をたくさん撮影してからクルマを乗船待ちのクルマの列へ。


遠くに見えてきたフェリーしらかば

9年ぶりに乗船するフェリーしらかば

 ここで乗船用の荷物をまとめると、ドライバーの僕以外は荷物を持ってターミナルへ。今日の乗船時間は乗用車が6時で旅客が6時半。すでに時間は6時半近くなので、そのまま2階の乗船口に上がって乗船待ちの列に並ぶことに。


新日本海フェリー苫小牧東ターミナル

2階の乗船待ちの列

 列に並ぶとすぐに乗船が開始。僕の目の前を家族3人が乗船券を係員に切り取ってもらい、エスカーレーターに乗って船内へ。その姿を見届けると僕は1人クルマに戻ることに。これからが退屈なはずだけど、大好きなフェリーが横にあるので見ているだけで楽しいものなのです。


家族3人が先に乗船

フェリーしらかばのファンネル

 クルマに戻り少し時間が経ってから、先に乗船したKeikoさんにTELしてスイートルームの感想を聞いてみると「スゴイスゴイ!!とっても豪華!」とかなり興奮気味。これは本当に乗船するのが楽しみになってきました。徐々に暗くなっていく中でようやくセレナの乗船の順番が回ってきたのは19時過ぎ。この時間でもまだかなりの数のクルマが乗船を待っているので、出港は定刻の19時半より少し遅くなるでしょう。車両甲板にクルマを乗り入れると、往路の「らいらっく」よりも余裕を持って止めることが出来そう。借り物のクルマだから、なるべく余裕を持って止められるのは正直嬉しいのです。


次々と車が乗船して行く姿を見ながら乗船を待つ

行きよりは余裕のある車両甲板

 セレナを車両甲板に駐車して、いつもの車載冷蔵庫を持って車両甲板から階段を上がり、案内所のフロアへ。既に部屋のカギがもらっているので、案内所を通らずにスイートルームのある5階へ。9年ぶりに乗る「フェリーしらかば」は新日本海フェリーの中では最古参ですが、内装はきれいに手入れがされているし、バブルの時に作られただけあってとっても豪華。そんな豪華な船内の階段を5階に上がり、一番船首のスイートルームの前に来ると、入り口だけでも特等では味わえなかったような高級感があるのです。


豪華な階段を登り5階へ

これがスイートルームの入り口

 僕等がお世話になる003号室はMAPLE&ROSEと名づけられていて、部屋のドアにも明記されています。さらにスイートルームにはチャイムまであるのです。そのチャイムを押すと、中から我が家の子供達が出迎えてくれて、初のスイートルームの室内へ。部屋の入るとまず目に飛び込んでくるのは、大型のテレビと専用のテラスへの扉。扉もアルミの無機質なものではなく、木製の豪華なもの。ちなみに大型テレビは07年製なので、今年のドッグ入りの時に変更した様子。


僕等がお世話になる003号室MAPLE&ROSE

まず目に飛び込んで来るのが大型テレビ

 さらに部屋を見渡すと豪華なソファーセットとダブルベッドに圧倒(笑)されたのでした。今まで「らいらっく」と「あかしあ」の特等Aには乗ったことがあるけど、特等Aだと確かに豪華だけど、ちょっとしたホテルの一室のような感じで、それほど感激はしませんでしたが、スイートは全く別物で、お盆の時期の価格差(特等とスイートが11,500円、特等Aとスイートが9,200円)を考えると、グリルでの食事が付くスイートの方が間違いなくお得だと僕は思います。


ソファーセット

ダブルベッド

 さらにプライベートのテラスに出てみると、特等Aの倍以上あるのような大きさのテラスに、木製のテーブルとチェアーまで装備。室内に入ってバスとトイレを見てみると、ユニットバスとはイイながら、特等Aのバストイレより1.5倍以上の大きさで、トイレにはウオシュレットまで装備してあるし、ドライヤーもあるのです。本当にこれはとっても豪華なホテルの一室と考えてイイでしょう。と言ってもとっても豪華ホテルなど、泊まった事などほとんどないのであくまでも想像です。


プライベートテラス(翌日撮影)

バスとトイレ

 そんな素晴らしいスイートルームの部屋に感激していたら、「フェりーしらかば」は定刻から20分ほど遅れて苫小牧東港を出港。


徐々に北海道から離れていく
 出港する風景もプライベートテラスから見ることが出来るのも嬉しいところなのです。徐々に離れていくフェリーターミナルを見ながら、北海道へのお別れを済ませていたら、部屋のチャイムが鳴って、同じフェリーに乗っているKAZUさんが遊びに来てくれました。ただ余り時間がないので、食事の後でゆっくりと遊びに来てくださいね、という事で、我が家の女性陣は20時からグリルで始まるディナータイムのために4階のグリルへ。

 今日のディナーは和食のコースという事で、洋食が食べたかったKeikoさんとシオリンはちょっと残念だけど、グリルで食べるディナーというのはそうそう機会があるものではありません。レストランと違ったグリルでちょっと贅沢に食べるディナーを楽しんでくれたのではないかな、と僕は勝手に想像して満足したのでした(笑)


フェリーしらかばのグリル

これが本日の和食のコース

 女性陣はグリルでディナーを楽しんでいる頃、僕とマサキチがレストランに行ってバイキングのディナーを楽しんでいました。往路の「らいらっく」はバイキングでなかったけど、復路の「フェリーしらかば」はバイキングで、ディナーは大人1600円。マサキチも今年から大人の仲間入りだけど、もう大人以上の食べっぷりなので、十分大人分を払う価値はあるでしょう。最初に料金を払い、好きなものをたくさんトレーに載せたら、いつものように「こんなに食べられるの〜?」と言うことに。でも夏なのにおでんがあったのには、ちょっと感激してしまいました。


これからたくさん取るぞ〜

おでんが嬉しかったのです。

 お盆の時期のフェリーのレストランは毎回混雑している、と言うイメージがあったのですが、今回は往路の「らいらっく」も今回の「フェリーしらかば」での夕食もレストラン内は空席が目立つほど。時間が遅いと言うのもあるけど、これだけゆったりと食事が出来るのはありがたいのです。それなのでノンビリとビールを飲みながら食事をしていると早くも時間は9時過ぎに。満腹になったお腹を抱えて6階に上がり、部屋に戻ることに。


お盆の時期なのに空席が目立つレストラン

部屋のチャイムをピンポン〜♪

 部屋の戻って少しくつろいでいると、やっこさんKAZUさんファミリーが遊びにきてくれました。それからは楽しい会話が弾み気がつくと時間は11時に。「そろそろ寝ましょう〜」、と言うことで、宴会がお開きになって外を見ると、外には大間の灯りが遠くに見ることが出来ました。


やっこさんKAZUさんファミリーと

遠くに見えた大間の灯り

8月19日(日)

 朝起きると天候曇り。外を見ると秋田県の入道崎がすぐ近くにに見えています。この航路は7時45分に秋田港の入港前に苫小牧に向かう僚船とすれ違うことになっています。7時前に男鹿市の町が見え出した辺りから、右舷側のデッキに出てみることに。


6時半頃入道崎沖を通過
 ただ他のフェリーでは僚船とすれ違う時は、案内所から放送が入るのだけど、この航路はなぜかそれが無いのです。それでも部屋にある案内書には7時過ぎにすれ違うと明記されているので、しっかりと案内書を読んでいれば見落とすことはないでしょう。

 実際に「フェリーあざれあ」が見えてきたのは7時15分頃。思ったより近くを通過するようで、真横に来たときはカメラのズームを使わなくても、画面一杯に映るほどの近さにビックリ。これを見逃すのはかなりもったいないかもしれません。


右舷側から近づいてきたフェリーあざれあ

かなりの近さにビックリしたほど

 「フェリーあざれあ」の姿を見送ると、秋田港はもう目の前。フェリーターミナルとターミナルの横に建つセリオンタワーが徐々に近づき、「フェリーしらかば」は定刻通りの7時45分に秋田港に入港。入港する様子を眺めていると8時ちょうどに一番のクルマが秋田に下りる姿も見ることが出来ました。


もうすぐ秋田港に入港

一番のクルマが秋田に降り立つ

 秋田港は雨が上がったばかりで路面が濡れていました。そんな中遠くに見える秋田の山並みとおカモメを見ながら、デッキでのんびり過ごすのもなかなか楽しいもの。


遠くに見える秋田の山並み

秋田港のカモメ

 そうこうしているうちに時間は8時過ぎに。8時からはグリルで朝食が待っているので、シオリンと二人で4階のグリルへ。スイートの食事が付くのは大人二人分なので、今回は僕とシオリン。昨日のディナーがKeikoさんとシオリン、最後のランチが僕とマサキチと決めているのです。そんな事で僕にとって初のグリルへ行くと、受付で名前を告げるとすぐに席へ。


4階奥にあるグリルの入り口

ちょっと豪華なグリルの受付

 フェリーの中なので、しっかりと接客の教育をされたと思われる係員の方の対応に、満足しながら待つこと数分で和食の朝食が目の前に。メニューは焼き鮭と肉じゃがなどとシンプルなものでしたが、味はなかなかのもの。思わず朝から生ビールまで注文してしまいました。


シンプルな朝食のメニューと生ビール

これは珍味三品

 最後にフルーツまで出てきて、ちょっと豪華な朝食は生ビールの気持ちの良いほろ酔い気分を残して終了。最後に受付でランチの事を聞いてみると、1人2,000円で追加が可能というのです。ランチは僕とマサキチの二人でグリルに来るつもりだったけど、旅の最後だしグリルで食べる機会など今後も無さそうなので、最後の贅沢と言うことでランチは家族全員でグリルで食べることにして2人の追加をお願いしました。朝食が終わり部屋に戻ると次は船内探検へ。9年ぶりの「フェリーしらかば」は、ほとんど始めて乗るのと同じように見るものが全てが新鮮で、船内を歩いていても新しい発見がたくさんあって楽しいの一言。


3階の案内所

案内所前の売店

案内所前のラウンジ

5回のビデオシアター入り口

4階船首のあるフォワードサロン

フォワードサロンから進行方向を見る

4階船尾にあるカフェラウンジ

5階船尾のかなり広いスポーツデッキ

4階船尾のオープンデッキ

まっすぐに伸びるフェリーしらかばの軌跡

 船内探検が終わると時間は10時に。ここからはスイートルームの特権の一つである、DVD無料貸し出しを利用して案内所で借りたDVC鑑賞をすることに。借りてきたのは子供達の希望で「木更津キャッツアイ」。これをノンビリと見ていたら、「フェリーしらかば」は11時過ぎに山形県の飛島沖を通過。


部屋のテレビでDVD鑑賞中

11時過ぎに山形県飛島沖を通過

 1本目のDVDを見終わり、2本目の「トムとジェリー」を見ている途中で時間は12時半近くに。今日のランチは朝食の時に書いた通り、家族全員でグリルでのランチが待っています。ランチの時間が12時半なので、DVDを一時停止して4階のグリルへ。今日のランチメニューは前菜、パンとスープ、パスタとデザートというもの。


トマトのサラダ

パンとコンソメスープ

こしひかりのパスタ

デザートのアイス

 朝食に比べてランチはグリルで食べる人が多く、僕等も含めて8組ほどが食べていました。僕等が食べたのはスイートルーム用のメニューだけど、スイートルーム以外の乗客がグリルで食事をすると、ランチは1人2,500円でもう一品付くとのこと。これだけ静かなところでゆったりと食べれるのなら、お勧めだと思いますが家族4人だと1万円もする事を考えるとファミリーでは辛いかもしれません。僕等は上の料理とコーヒーを飲むと、あっという間に時間は2時前に。料理についてはボリュームがある訳ではないけど、味はなかなかのもので、家族全員が大満足でした。


午後はオープンしていたジャグジー
 グリルでの食事が終わりみんなで船尾のオープンデッキに行ってみると、午前中はやっていなかったジャグジーがオープンしていました。なかなか気持ち良さそうだけど、水着を着て入るにはかなり勇気がいる(笑)でしょう。

 オープンデッキから部屋に戻ると早くも時間は2時過ぎに。いよいよ新潟港到着まで1時間ちょっととなってきました。外を見ると前方には新潟港が見えてきましたが、その前に物凄い雷雲が。と思っていたら後方では雷が思い切りなるし、いきなり土砂降りの雨も降ってきました。


進行方向には凄い雷雲が

後方では雷がゴロゴロと

 急いで部屋の中に入り雨を見ていたら、2時半を過ぎた頃に係りの人が部屋のカギを回収に。本当にもう船旅が終わってしまうんだ、と実感しながらも、下船のために荷物をまとめはじめると時間は3時前に。外を見ると雨も止み、「フェリーしらかば」は日本海から信濃川の河口に入っていくところでした。河口からゆっくりと進んでいくと、新潟港のフェリーターミナルも見えてきました。


日本海から信濃川の河口へ

見慣れた新潟港フェリーターミナル

 ここで「フェリーしらかば」ゆっくりと右に回転を始め、回転が終わる頃に「車両甲板を開放しました」とのアナウンスが。本当に名残惜しいけど、素晴らしかったスイートルームを出る時間が来てしまったようです。最後に忘れ物を確認すると、後ろ髪を引かれる思いで、20時間お世話になった003号室を後。階段を下りて案内所の前に行くと、それほど下船待ちの混雑もなく、ホっと一安心。


後ろ髪を引かれる思いでスイートルームを出る

それほど混雑していない案内書前

 車両甲板入り口で船員さんに下船券を渡し、階段を下りて車両甲板へ。今日の新潟は天気が悪く涼しいので、いつもはムっ〜とする車両甲板がそれほど暑くないのが嬉しいところ。車両甲板のセレナに乗り込み、待つこと20分に我が家の下船の順番に。そんな事で1週間ぶりの本州上陸は15時45分。


車両甲板のセレナに乗り込む

15時45分に本州上陸

 こうして素晴らしかった「フェリーしらかば」のスイートルームでの船旅は、最高の思い出を残して終了。下船して思うことは「このまま敦賀まで乗っていたかった!!」と言うこと。特等との差は12,000円と安くはないけど、お盆の時期の特別料金として値上げ率が一番少ない(1等が期間Aが11,000円、期間C18,000円 値上げ率64%、スイートが期間Aが33,000円、期間C36,000円 値上げ率9%)スイートルームは、お盆の時期で使うのであれば、お得であるのでは思います。でも苫小牧→新潟の20時間そこそこではなく、苫小牧→敦賀の30時間以上で乗船することがお勧めだと思います。

おしまい

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