クマゼミの羽化

6月26日(土)

 夕方のランニングをしようと家を出たところ、何気なく下を見るとセミのサナギが道路をヨチヨチ歩いているのを発見しました。このままにしていたら車に轢かれて死んでしまう、と思い自宅に連れてきました。


居心地の良い葉を見つけたサナギ君
 子供達は初めて見るセミのサナギの姿に興味津々。すぐに自宅にある観葉植物の鉢植えに放してあげるといろいろと探検しながら、心地よい葉っぱに位置を決めたようで動かなくなりました。よーく見てみるとサナギの殻の内側から緑色の羽根らしきものが透けているので、成虫になる日も近いかもしれません。

 子供達はインターネットでセミの羽化を検索してみると、脱皮を始めたら1時間ほどで成虫になること、成虫になるのは夜が多いこと、などが分かってきました。でも今日成虫になることは無いだろう、と夕食を食べながらテレビを見ていたら、8時半正樹が「殻から出てきた!!」と叫んだのです。


背中の殻を割って出てきた瞬間

体全体が殻から出て来ました。

 これからは家族4人で真剣にセミの羽化の観察を開始しました。脱皮を始めて10分ほど経つとセミは体を一度真下に向けて体全体を殻から出そうとします。体全体が殻から出ると、今度は前足を使って上に上がり始めました。まだこの段階では羽根は小さく折りたたまれた状態です。ここまでで約30分が経過していました。


一度体を真下に向けます。

体が出ると今度は上へ

 前足が抜け殻に届くと前足をしっかりと抜け殻に固定させて、今度は羽根を伸ばす準備を始めたようです。前足だけで掴まっているので下に落ちそうでヒヤヒヤしながらみんなで息を飲んで見守っていました。


ようやくしっかりしたポジションに到着

徐々に羽根が伸びてきました

 このポジションに落ち着いてからはセミは動きを止めて羽根を伸ばすことに専念を始めました。脱皮を始めた1時間ほどで羽根はきれいに伸びてセミの成虫の形が整いました。


約45分でかなりセミらしくなりました

約1時間後。きれいに羽根も伸びました

 ここからはいつ飛び立つのかドキドキしながら待っていましたが、それから1時間が経っても動きが無いので、しっかりと羽根を乾かして朝飛び立つのだろう、と考え始めました。ただセミの動きは無くなりましたが、時間が経つにつれて徐々にクマゼミらしくなってきたような気がします。


クマゼミの特徴であるオレンジ色のお腹

約2時間半後。

 このまま家の中に置いたまま寝てしまうと、セミが明け方飛び立ったときに可愛そうなので、11時半になってから観葉植物ごと外に出して寝ることにしました。セミさん元気に飛び立ってね!


しおりもセミ君とお別れ

外にだしてあげました

 11時半に寝たもののセミ君が気になって4時に目が覚めてしまい、すぐに外に出したセミ君を見に行くとまだ抜け殻につかまっていました。セミ君の様子を良く見ると、寝る前はオレンジ色だった体が黒っぽく変色し、クマゼミの成虫そのものになっていました。


体が変色してクマゼミそのものに

朝日を浴びて旅立ちを待つ

抜け殻が寂しく残されていました。
 本当に最後のお別れをしてもう一度布団に入り、次に起きたのが6時過ぎでした。すぐにセミ君の所に行ってみると抜け殻を残して、セミ君は見事に旅立っていったようでした。本当に偶然見つけたクマゼミのさなぎでしたが、まさかその日に成虫になるとは思ってもみませんでした。子供達にとって忘れることができない貴重な体験になったことは間違いありません。

 大袈裟のようですが、生物の神秘を少し見ることができたようで、大人も子供も、忘れることの出来ない貴重な夜になりました。我が家の中で羽化してくれたオスのクマゼミ君、本当にありがとう!

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