2005年8月富士登山

序章

 去年富士山に登った後は「もう二度と行かない!」と言っていた、いつもの山歩き&MTB仲間だったけど、2ヶ月もしたらなぜか「来年もまた行こうか〜」と言う話が盛り上がって、また今年も富士登山をする事に決定。ただし今回は去年御殿場口に下りてヒドイ目にあったので(詳しくは去年のレポをご覧下さい)富士宮口を往復することに。メンバーはいつものトツカさんとこうへいさん、そして僕の3人。と思っていたら、3日ほど前になってこうへいさんが仕事の都合で欠席。結局二人だけになったし、前日までの天気予報は曇り時々雨。「二人だけだし天気も良くないから、ヤメにしようか?」とトツカさんに言ってみたら、トツカさんはやる気満々・・・そんな事でとりあえず朝2時半に集合して富士山5合目に向かうことにして当日の朝を迎えたのでした。

8月20日(土)

 朝というか夜中の2時に起床してごそごそと出発準備をしていたけど、あまり気乗りがしない(笑)ので、あれもナイこれもナイと探しているうちにお約束の時間は過ぎて・・・結局僕のせいで出発が20分も遅れてしまいました。

 それでも3時前には出発すると、東名を浜松から乗って富士で下りて、西富士道路を通って富士宮へ。この辺りでかなり明るくなってきたけど、驚いたことに天気は快晴で正面には富士山の美しい姿がクッキリ!

 これはもしかして天気予報が大ハズレで最高の登山になるかも!と思った瞬間、朝の気乗りがしなかった事がウソのように、早く登りたくてウズウズしだしてしまいました(笑)。そんな事で快晴の空の下、富士山スカイラインを5合目まで登っていくと、5合目の1.5km程度手前から下り車線には路上駐車をしているクルマが出てき始めました。これはもしかしてスゴク混んでいるのかも。と思いながらクルマで5合目まで行ってみると、案の定駐車場は全く空いて無く、仕方なく僕らも1.5km先まで戻ったところで路上駐車をすることに。ただし路上駐車と言っても、下り線に駐車することはおおやけに認められているので駐車違反で捕まることはナイので安心なのです。そんな事で下り線に路上駐車をして、登山の準備をしたらまずは車道を1.5kmも歩いて5合目へ。この1.5kmはやっぱり余計で、途中からヤル気が一気に失せてしまうほど。ブツブツ言いながらようやく5合目に到着し、無料のトイレで用を済ませるといよいよ山頂に向かって出発です。


1.5kmも下に駐車するほどの混雑ぶり

5合目から見る下界

 5合目から山頂を見上げると、山頂がすぐ上にあるかのようにハッキリと見えています。去年は風が強くてかなり大変だったけど、今日は風もそれほど強くなく絶好の登山日和となってくれました。5合目の登山口で記念撮影の後、実際に登山を開始したのは6時45分。予定より1時間遅れだけど、コンディションがイイのでお昼までには山頂にたどり着けるでしょう。5合目から登り始める、まずは6合目まではそれほど勾配がキツくないので軽い足取りで6合目へ。


5合目を出発したのは6時45分

6合目までは緩やかな登りが続く

 6合目に10分ほどで到着すると、ここで第一回目の休憩。軽く水分を補給して次の山小屋である新7合目を目指して出発。6合目を過ぎると、急に勾配がキツクなり歩いていると汗がしたたり落ちてくるようになってきました。


標高2,600mの6合目宝永山荘

6合目を過ぎると急に勾配がきつくなる

 7時ちょうどに6合目を出発して新7合目を目指して歩いていくと、徐々にトツカさんが苦しそうな表情に変わってきました。ここからは3分歩いて1分休み、みたいなペースで徐々に標高を稼いでいくことに。上を見上げると、新7合目の御来光山荘は手が届きそうだけど、これがどうしてなかなか近づいてこないのがツライところ。


かなり苦しそうなトツカさん

真上に見えている新7合目御来光山荘

 休み休み歩き、何とか新7合目の御来光山荘に到着したのは7時45分。ここでちょうど歩き出してから1時間が経過。休み休みとイイながらも、なかなか快調なペースなので一安心。ここでトツカさんは早速6合目で買った酸素を吸入〜。これでラクになってくれればイイのですが。


新7合の御来光山荘(標高2,780m)に到着

ここですかさず酸素吸入開始

 この新7合目で長めの休憩を取って、次の休憩ポイントである元祖7合目に向けて出発。ここから先もゴツゴツとした溶岩の上を歩くような感じで、急な登りを黙々と登って行くことになります。ペースは今まで通り3分歩いて1分休むというような感じ。とにかく焦らずジックリと、と言った所でしょうか。そんなペースで進んで行くと元祖7合目の山口山荘(標高3,010m)に辿り着いたのは8時半ちょうど。


溶岩のゴツゴツした岩場を登る

8時半に元祖7合目山口山荘に到着

 ここでようやく標高3,000mをこえてきて残りは700mほど。まだまだ先は長いな〜、と思いながら次の8合目に向けて元祖7合を出発。ここからはさらに登りがキツくなって、手をつきながら登る必要もあるほど。さらに3,000mをこえてくると空気も薄なるようで、ゆっくりと登っていても心臓がバクバクなってくるのです。それでも頑張って登っていたら、はるか下の宝永山がきれいな姿を見せてくれていました。


両手を使って登るほどの急坂

遙か下に見える宝永山

 この辺りにくると本当に苦しくなってきて、僕もかなりゆっくりと登っていたけど、それでも二人のペースがかなり違って来ました。それでもゆっくりとトツカさんを待ちながら何とか8合目の池田屋(標高3,250m)には9時15分に到着。ここで長めの休憩を取ったけど、あまりにもペースが違うし、待っていられるのも逆に負担になるかな〜、と思ってここからは別々に登ることに。


8合目の池田屋には9時15分に到着

疲れ果てた感じのトツカさん

 一人になって8合目を出発したのは9時半。次に目指すのは9合目の萬年雪山荘。ここもすぐ上に見えているのに、今まで以上に足が重くツラくなってきました。でもそんな時は今まで登ってきた方向を見ると、はるか彼方に海まで見える絶景を見ることが出来て、かなり気持ちが安らぐのです。そんな中何とか3分歩いて少し休むペースを崩さず、「もうすぐ」だガンバレ!と自分に言い聞かせながら登って行くと、山頂まであと90分という看板を発見。


遙か彼方に広がる太平洋

山頂まで90分の案内板

 この案内板を過ぎると9合目はもうすぐ。すぐ上に見えている9合目の萬年雪山荘を目指して登っていたら、ちょうとブルドーザー道路をエンジン音を響かせながらブルドーザーが登ってくる姿を見ることが出来ました。ブルドーザーに乗ったらさぞかしラクだろうな〜、と思いながらもなんとか9合目の萬年雪山荘(標高3,460m)には10時前に到着。


エンジン音を響かせて登っていくブルドーザー

9合目の萬年雪山荘には10時前に到着

 ここで少し休憩しチョコを食べて栄養補給を済ませると、本当にすぐ上に見えてきた山頂に向けて出発。このあたりまで登ってきたら、遠くには伊豆半島まで見えてきました。


すぐ上に見えてきた山頂

遠くには伊豆半島まで見えてきました

 ここまで来ればもうすぐ、なのだけどこれから先が一番苦しいのです。それでも「ヨシ!もう少しだ!」と言い聞かせて9合目を出発。今までよりもさらにペースダウンしていることは自覚しているけど、焦る必要もないので一歩一歩登っていくと、9合目から20分ほどで9合五尺の胸突山荘に到着。ここまで来ると山頂まではあと30分。本当にもう一頑張りです。


9合5勺の胸突山荘には10時20分に到着

山頂まで残り30分

 あと30分というと不思議と元気が出てくるもの。そんな事で9合5勺を出発すると、かなり苦しくてゆっくり休み休み歩きながらも着実に山頂に近づき10分ほどで最後の鳥居を通過。心持ちガスがかかりつつあるけど、一時的なものだから天候の崩れはないでしょう。


山頂にガスがかかってきた。

山頂までの最後の鳥居を通過

 ここまで来ると本当にもうすぐ。心配されたガスもすぐに晴れて、山頂が目の前に迫ってきました。こうなると早く登りたい一心で苦しい中頑張って登り、山頂の鳥居に到着したのは10時50分。5合目を出発して約4時間で登ってきたことになるけど、この時間は去年とほぼ同じ時間でした。登り切ってしまうとあれほど苦しかったのに、何かもう山頂に来ちゃったの?と言う感じになるのが不思議なところなのです。


山頂直下の九十九折れを登る

10時50分に山頂へ到着

 山頂の浅間神社でお参りをして、山頂の広場で一休みしていると、どうも頭が痛くて気分が悪い・・・


山頂の浅間神社
 どうも軽い高山病になってしまったようです。こうなるともう「寝るしかない」。と言うことで広場の隅で横になって、ザックを枕に昼寝をすることに。ちょうど暖かい太陽光線が降り注いでくれていて、横になると本当に気持ちいいのです。それなのであっという間に眠りに落ち、30分以上は寝てしまったのでした。

 30分後に目覚めて、我に返ってトツカさんを探しても見つからないので「もしかして山頂への登頂を断念してしまったのかも・・・」と急に不安になって携帯に電話しようとしたら、ボーダフォンの3Gは圏外で電話も出来ず・・・こうなると待つしかないので、不安な気持ちの中待っていたら、12時ちょっと前に無事トツカさんも山頂に到着。トツカさんも登頂に成功したところで、お楽しみのランチタイムへ。今日ももちろんランチはお湯を沸かしてカップラーメンなのです。


なかなか来ないトツカさんを不安な気持ちで待つ

お楽しみのランチは今日のカップラーメン

 そういえば山頂に登った頃に掛かっていた軽い高山病も一寝入りしたらかなり良くなっていました。高山病には昼寝はかなり効くのかもしれません。カップラーメンとオニギリを食べて満腹になったら、富士山の本当の山頂である剣が峰に行ってみることに。この剣が峰は去年も行ったのだけど、この時はトツカさんだけ登る事が出来ず、トツカさんにとってかなり悔しい思い出になっていて、今年こそは剣が峰!とリベンジを誓っていたのでした。山頂のバイオトイレを用を足し、噴火口を間近に見ると、いよいよ正面に見えている剣が峰へ。


山頂の無料トイレは長蛇の列

噴火口を前に

 すぐ目の前にある剣が峰に登り始めると、ちょっとだけの登りなのにこれが結構キツいのです。さらに目の前の剣が峰にはガスまでかかってきてしまい、視界が効かなくなってきました。


剣が峰までの登りを頑張って登る

剣が峰にガスがかかってきました。

 それでも何とか頑張って登り1時ちょうどに剣が峰へ。剣が峰には閉鎖された気象観測所と剣が峰の石碑があり、そこにはしっかりと3,776mと刻まれています。ココまで来て本当に富士山を制覇したと実感することが出来るかもしれません。


閉鎖された富士山測候所

ここが日本の最高地点

 去年からのリベンジを果たせたトツカさんも本当に満足した様子。これでもう思い残す事はありません。ちょうど剣が峰に着いた頃にガスもとぎれて、景色を見ることが出来たのもかなりラッキーでした。そんな事で気持ちよく下山を開始。


ガスがとぎれて一瞬だけ景色が見えた

1時15分に剣が峰から下山開始

 剣が峰から下山すると、先ほど昼寝をした富士宮口山頂へ。ここにある浅間神社で記念撮影をし、本格的に下山を開始したのは1時半。この時間から下り始めれば4時には5合目に到着出来るでしょう。


富士宮口山頂の浅間神社

1時半に富士宮口山頂から下山開始

 下山を開始すると、さっきあんなにツラかった登りなのに、下りだとこんなにラクなの〜、と言う感じでヒラヒラと岩と岩を踏みしめながらかなりのペースで下り始めたのでした。こうなるとまたまたトツカさんと歩くペースが合わず、「山小屋で待っているからね〜」と伝えて一人下山を開始。とにかく信じられないくらい体が軽いのに、足も踏ん張りが効くので本当に下りが楽しいのです。前を行く団体さんに追いつくと、声をかけながら安全第一で追い越させてもらううちに下山を開始して15分ほどでに9合5勺の胸突山荘に到着。


はるか下に胸突山荘が見えてきた

かなりの人で賑わう9合5勺の胸突山荘

 全く疲れなどないのでそのまま胸突を通過。快調なペースはそのまま続き、次の山小屋である9合目の萬年雪山荘には9合5勺からわずか10分足らずに到着。さらに快調な下山は続き8合目の池田屋には2時ちょっと過ぎに到着。このまま行けば3時には5合目に着けるかも。


9合目の萬年雪山荘

8合目には下山から35分で到着

 このあたりまで来るとかなり暑くなってきて、とても上着を着ていられる状態ではなく、山小屋を過ぎたあたりで一度止まって上着を脱ぎ、そのついでに水分を補給。結局これが下山中での唯一の休憩となったのでした。8合目を過ぎると下山者も登山者をぐっ少なくなりかなり下りやすくなってきました。そんな中気持ちよく下って行ったら、登りの時も美しく見えていた宝永山がまた綺麗な姿を見せてくれました。さらに途中掛かっていたガスも晴れてきて、遠くの素晴らしい景色を見ながら快調なペースで下山するのは本当に気持ちのイイもの。


美しい姿を見せてくれた宝永山

素晴らしい景色を見ながらの下山は最高!

 次の山小屋である元祖7合目の山口山荘には2時20分に到着。ここで標高は約3,000m。早くもここで半分以上は下ってきたことになります。ここでも全く休憩をせずに、登山客もまばらになってきた富士宮口下山道を気持ちよく下って行きます。


元祖7合目には2時20分に到着

人影もまばらになった下山道を快調に下山中

 この元祖7合を過ぎると勾配が少し緩やかになって、路面もゴツゴツした岩から砂のような柔らかいものになってくるので余計に歩きやすくなってくるのです。そんな路面に感謝しながらさらに快調なペースは続き、新7合目の御来光山荘には2時半に到着。


勾配が緩やかになって砂のよう地面に

新7合目の御来光山荘には2時半に到着

 ここまで来るとさっきまで遙か下に見えていた宝永山がすぐ横に見えてきました。その宝永山を左に見ながらさらに下山を続け、6合目の宝永山荘には2時50分前に到着。ここまで来れば5合目は本当に目の前。


宝永山がすぐ横に

すぐ下に見えてきた6合目の宝永山荘

 このまま6合目の宝永山荘を通り過ぎ、観光客で賑わう5合目に到着したのは2時55分。別にタイムトライアルをしたわけではないけど、結局富士宮口山頂から1時間半を切る時間で下ってきたのでした。ここからは後続のトツカさんを5合目のベンチで待つことに。途中何度か携帯へ連絡しても繋がらず、結局重い足取りで下ってきたトツカさんを見つけたのは4時ちょっと前。これにて無事に今年の富士登山が二人とも剣が峰制覇を言う成功のもと、終了したのでした。


観光客で賑わう5合目への到着は2時55分

疲労困憊のトツカさんも無事ゴール!

富士登山が終わって

 僕にとって3回目の富士登山。行くたびに最後の登りで「富士登山ってこんなにキツかったけ〜!!」となるのだけど、登ってしまえばスゴイ達成感あるので、本当に登ってヨカッタ!と思っています。今年は家族での登頂は果たせなかったけど、来年はマサキチと一緒に登ってみたいな〜、と思っているけど果たしてどうなることやら。でも富士宮口への往復なら十分に小学生でも登山は可能と確信させてくれた今回の富士登山でした。

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